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藤の台団地

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生まれてから5歳までを過ごした藤の台団地を訪ねる。その後ここに来たことはあったっけ?

当時、町田駅のバス乗り場の近くにパン屋があって、出掛けた時にはいつもお決まりのチョコレートのかかったパンを買ってもらっていた。が、今日そのパン屋は見当たらない。駅から団地までは随分長い距離だと思っていたけれど、ちょっとウトウトしている間に着いてしまった。

土曜日の昼下がり、団地は平和な空気に包まれていた。まずはバス停近くの商店街の喫茶店でひと休み。昔は何屋だったところだろう(角のパン屋の隣り)。閉店している店が多く寂しかったが、魚屋は健在。当時はバケツの中で泳いでいるドジョウやら、店先でしゃべる九官鳥を見るのが楽しみだった。

さて、いよいよ懐かしのかつての我が家へ。ベランダの前に「広大な」芝生が広がっていたと記憶していたが、実際はそれほどでもない。団地はきれいに塗り直されて、ちょっと褒めすぎだけどバウハウスを思わせる。

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表札を見るとお隣さんは当時と変わらず、訳もなく感激

4、5歳の頃のあんなこと、こんなことをさまざま思い出す。朝の忙しい時間帯に若夫婦のお宅にお邪魔したり、夕方テレビで時代劇を見ている中年女性のお宅に遊びに行ったり。どうしてあんなことをしていたのだろう。当時相手をしてくださった方々に、感謝の気持ちでいっぱいである。

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団地といっても起伏に富んだ土地で、敷地は広大、公園もたくさんある。当時のままと思われる動物たちを発見した。なかなかにいい味を出している。Yさんとしばしブラブラしながら子ども時代の思い出にひたり、満足して団地を後にする。

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滅多に来ることのない町田まで来たので、駅前の繁華街もぶらぶら。かつて町田は「絹の道」(八王子~横浜)の中継点であったそうだ。素敵な喫茶店を発見して、ブラジルで一服。昭和45年開業というから、まさに両親が藤の台団地に入居した年にオープンした店だ。

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珈琲舎ロッセ

陽もやや傾いてきて、Yさんの先導で柿島屋へ。桜肉のお店。

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まだ17時過ぎだというのに店内は大盛況。かなりの広さがあるが、老若男女の賑わいで声が聞こえないくらいだ。楽しい雰囲気のなかで馬刺し、桜鍋、馬肉のメンチカツ、と馬づくしを愉しむ。

ここ町田を皮切りに→川崎市→横浜市→世田谷区(3カ所)・・・と転々とする人生が始まったわけだ。100歳の祖母からみたら40年なんてあっという間かもしれないけれど、ここまでなかなかに充実した日々でした!

by kstokyo | 2014-06-14 23:59 | 暮し箱

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