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七夕の熊本

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朝から雨。今日はYさんも私も仕事をしなければならなくなり、PCで作業しても差し支えない、かつチェーン店でない(個人商店応援のため)、願わくば感じのよい喫茶店を探す。そうしてYさんが見つけてくれたこちらのACB(アシベ)さん。他のお客さんから離れたテーブル席で午前中いっぱい頑張る。コーヒーの種類が充実していて、私はブラジルを頼んだ(と思う)。

昼になり、目指すはバスク料理の店IRATYだ。あれは2005年頃だったろうか、フランスから帰国して間もない頃、暮しの手帖で料理研究家の長尾智子さんが紹介していた。以来、大事にそのページのコピーを握りしめてきたのだが、ランチもやっているらしいと知り意気揚々と店を目指す。

ところが、これ、いかなこと。店に人気なく、「18:00に開店します」との文字が。しばし呆然とするが、こんなこともある…と気を取り直して、Yさんが連れて来てくれたこちらで熊本名物タイピーエン(太平燕)を食べる。

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店は満員で20分は待つという。普段は決して行列したりはしないYさんが、この日は「待ちましょう」と即決したのに驚きつつ、待合室で順番を待つ。呼ばれて2階に上がり、タイピーエンと焼きそばを頼んだ。美味!野菜たっぷりでバランスもよく、感激しながら食べる。待った甲斐があったね。店の構えは立派だが、値段は数百円と手ごろ。老若男女、グループ客からひとり客まで、平日にも関わらずひっきりなしに来る理由が分かった。

満足して、お次は熊本城だ。昨晩、木煉瓦の女将さんに「熊本城を見るなら加藤社(神社)からがお勧め」と聞いたので、その通りに。

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Yさんは復興城主になった

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熊本城の案内所で勧めてもらった熊本市役所からの眺め

熊本城の再建には20年はかかるという。崩れた石垣の石ひとつひとつに番号がふられ、平地に並べられているのを見ると、その後の作業を想像して気が遠くなる。けれど地元に人にとっては、どうしても直したいものなのですね。街の人との会話から伺い知ることができた。

こうした合間も雨は降ったりやんだり。Yさんの布製スリッポンはびしょ濡れで、靴屋に飛び込み吟味のうえでスニーカーを買う。そして、こちらで一服。(本で見て、行きたいと思っていた純喫茶シグナルは惜しくも閉店していた。)

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さて宿に戻ろうか、と店を出ると土砂降りの雨。女将さんのアドバイスで隣のビルを通り抜けするなどして、ホテルに戻る。止まない雨…。

by kstokyo | 2017-07-07 23:56 | 暮し箱

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